自分が抜け殻過ぎるので、せめて何かに尽くそうとするしかないけれど何か虚しい。多分傷つくことが必要なんだと思う。避けているけれど。
身代わりになったり、守ったりするのがきっと好きなので、前世はエアバッグだったんでなかろうか。
できれば一瞬だけでも良いので魂が還るべき所へかえっているのか確認したい。
目を閉じていれば叶うだろうか。
このような心持ちなのでなかなか生きる営みに身が入らない。
子どもの頃ドラクエをしていた時のような、母と外食に行った時のような、ミッキーマウスに抱きしめられた時のような、兄がかける知らない曲をこっそり聴いた時のような、底なしのときめく気持ちはどこへ葬られたんだろう。
失楽園の中でアダムは内なる永遠の楽園を見つけた。どうやって見つけたのかサシ飲みで聞きたい。
母は兄に自らの分身を与え、一体化したんではなかろうか。死んでからの10日間。そこで兄は母と過ごし、そのことをやっとどこかで理解したのか。私はそんな立派な母になれるんだろうか。母が燃やされる前日、棺を開けて夜通し母と一体化した。警察では驚いた死臭も、母の匂いだと思うと心安らぐものとなった。兄が失った前頭葉はあまりにも大人を残酷な子どもにする。いつ会っても不安な気持ちになる兄は何故そんなにも物に固執し生きていくのか。私よりもよほど生きることに対して貪欲な気がする。
魂はどこに行くのだろう。
お空や宇宙などではなくて本当は実家や周辺などにそのままふわふわと漂っているのではないだろうか。
そういうものが私たちの日々の気分や調子を左右しているのではないだろうか。
良い行いをすると報われ悪い行いをするとバチが当たるというのは全てなくなった身近な魂の念によるもののような気がする。
それと交信できれば一番良いのだけれど、残念ながら私にはシャーマンの能力が備わっていないので想像するしかない。
もっと抱きしめておけばよかった。
私も焼き菓子のバターではなくこういうバターの方が好きです。
yeah