屈斜路湖釣行 -20081102*-

屈斜路湖釣行 -20081102*-

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 今回訪れたフィールドは北海道は阿寒国立公園内にある巨大カルデラ湖 屈斜路湖。その規模をはじめ、湖の成り立ちや過去に辿ってきた歴史など、非常に興味深く惹きつけられるものがあり、以前から一度は訪れてみたいと思っていた湖でした。

この湖は過去には火山活動によりほとんど魚の住めない水環境となってしまった時期もあったようですが、その後の水環境の回復、さらに地元自治体やフィールドを愛する有志さんたちの精力的な活動により、今日では北海道を代表する人気フィッシングフィールドのひとつとなっており、道内はもちろんのこと道外のアングラーさんたちからも大きな注目を集めています。  この湖を代表する魚はなんといってもレインボートラウト! 背中が淡い緑色でボディはビカビカに光り輝く銀白色、さらに形の整った大きな各鰭と、この魚体をひとめ見たいとの思いから同地を訪れるアングラーの数は大変に多いようで、今回 私も同じ思いでこの地を訪れる事にしました。

諸事情により今回 私が釣りが出来るのは凡そ7時間ほど。このため今回は本格的に訪れるかも知れない次回釣行時のための下調べ。釣果は二の次、三の次と、フィールドのおおまかな雰囲気を肌で感じる事を第一目標に挑んだ釣行でした。  夜がまだ明けきらぬ朝一、この湖にも精通した先輩フライマンさんのアドバイスを頼りに、この時期の代表的なポイントのひとつへと向かうことにしました。 しかし、そこには既に先行者の姿が orz... 仕方ないのでこのポイントは諦め、湖岸線伝いに北上しながらランガンする事に決めました。時刻はam5:30。いざ釣りスタートです! (コン ココンッ!?) 釣りを始めてから早々のできごとでした。 屈斜路湖での記念すべきファーストフィッシュは手のひらサイズのアメマスでした! 間違いなくこの湖で生まれ育った個体。命のサイクルは確実に回っているようです。

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想像を遥かに超える規模の広大なフィールド。限られた時間内で少しでも多くの景色を目にしたいとの思いから、速いピッチでのランガンを続けました。

そして最初のヒットから凡そ3時間が経過したam9:00少し前。先程まで鏡のようであった湖面が、吹き始めた風によりいい感じに波立って来てから間もなくの事でした。バッハスペシャル(JPV)18gを使って表層レンジ(~1m程度)を速めのリーリングで探っていると...。 なんの前触れもなしに 突如『ゴンッ!』とヒット! やはり湖での釣りは風が吹いてからがなんぼのようです。 その鋭角的な引きから、これは狙いのレインボートラウトに違いない! と思っていたのですが...。相手はまさかのサクラマスでした。 生息している事は知ってはいましたが、釣れる個体数はそれほど多くはない筈です。まったく想定外の相手でしたが、とても嬉しいお客様でした!!

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その後さらにランガンを続けること凡そ2時間 とあるポイントへと到着しました。 これまで探ってきたポイントとは明らかに湖底の様子が違っており、PEライン越しに伝わって来る湖底の様子はとても変化に富んでいました。 そしてこのポイントをボトム近辺を意識しながら沖のブレイクを丹念に探っていると... (グッ グググッ!) PEラインならではの明確な魚信が竿先に伝わって来ました。 なかなか良い引きをする個体です。 先程とはまったく違う引きをするこの個体は間違いなくあの魚 そう、相手はやはりアメマスでした!

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そして時刻はpm13:00少し前 駐車場まで歩いて戻らねばならない事を考えると、もう潮時といった時刻です。あの後さらに2時間ほどキャストを続けましたが、魚からの反応は結局何もないままでした。

 あくまで釣果は二の次、フィールドの大まかな雰囲気を肌で感じる事を第一目標に挑んだ今回の釣行。念願のビカビカに光り輝くレインボートラウトに出会いたい! という夢こそ叶いませんでしたが、予想を大きく上回る釣果に大満足の屈斜路湖 初釣行となりました。

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〇 使用タックル

ロッド : TRBX-SS83SD(SMITH) リール : CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY)       SUPER TROUT ADVANCE 6lb(MORRIS) ルアー : BUCH SPESIAL JAPAN VERSION 18g(SMITH)       TROUTIN SURGER 14g(SMITH)       リップレスシンキングミノー 8cm フック : シュアーフック サクラマス2G(SMITH)       ※ バーブは潰してあります ネット : マリエット・ネット(SMITH)

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6 years ago

中禅寺湖 平成最後の釣り(備忘録)-2019.04.30-

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今回は平成最後の中禅寺湖に出掛けてきました。 大粒の雨が降りしきるなか、ようやく訪れたバイトに素早く反応するも、濡れたハンドルに指を滑らせてしまい左手はむなしく空を切りました。これはもう駄目だと一瞬天を仰いだのですが、針先はまだ相手を捕らえていてくれました。

ハラハラのやり取りの後にあがってきた魚はレイクトラウト。平成の節目を飾るに相応しい野性味あふれる立派な個体でした!

【使用タックル】 ⚫︎ロッド : ラグレスボロンTLB-83DT (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 12lb (MORRIS) ⚫︎ルアー :    DDパニッシュ80F (SMITH)    ※ シングル・バーブレスフックに換装しています。   CB 70PEN TR (SMITH)    ※ バーブは潰してあります。 ⚫︎フック : SBL-75M #1 (OWNER) ⚫︎スナップ : SPスナップ #1 (SMITH) ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ サクラ (SMITH)

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(上写真)当日は未明から雨が降り続いていました

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(上写真)周囲が明るくなってから出てくれたレイクトラウト(71cm)

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(上写真)久々のいいサイズです

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(上写真)ほっそりとした個体でしたがとてもよく引いてくれました

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(上写真)DDパニッシュ80F(クレイジーヤマメ)にて

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(上写真)ストマック・ポンプを使って胃の内容物を調べたところ、出てきたのはユスリカの蛹くらいでした

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(上写真)日中は立ち浮き姿勢のペンシルミノーを使ってブラウンを狙いますが、出てきてくれたのはレイクトラウトのみでした。結構反応があります

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(上写真)CB 70PEN TR(ゴーストワカサギカラー)にて

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(上写真)日中の表層水温は6.0℃前後

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(上写真)結局、雨は丸一日降り続きました


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7 years ago

中禅寺湖 蝉ブラとはまさに我慢の釣り!(備忘録)-2018.05.29-

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先日、代休を利用して中禅寺湖に出掛けてきました。 波間に見え隠れする蝉ルアーに目を凝らすこと8時間以上⏰ 途中、波の作り出す明暗が魚に見えたりして、無駄にドキドキ💘した場面も何度かありましたが(笑)、今回も何とか本命の蝉ブラを手にする事が出来ました!

前回は(魚の反応の様子から)蝉には少し時期が早過ぎたかな?と感じていたので、今回はきっと良い思いが出来るだろうと期待してやって来たのですが、状況にあまり変化は見られませんでした(-_-) 蝉には目もくれずに未だワカサギを追い回している個体が見られたことから、遅れて始まったワカサギ接岸の影響が少なからずあるような気がしています。次回釣行に期待したいところです(*'▽')/

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(上写真)この日は太陽が昇ってからいろは坂を登りました。蝉ブラの時期は早起きする必要がないので身体が楽でとても助かります。

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(上写真)今回も山側を丹念に探りました

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(上写真)晴れ間が見えたのは短時間だけでした。※ 釣れた場所とは関係ありません

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(上写真)美蝉に出たブラウントラウト(51cm)。とても太い個体でサイズ以上に大きく感じられました

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(上写真)口元には最近?釣られたような痕がありました

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(上写真)デップリおなか🐷

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(上写真)近年は鰭の綺麗なブラウンを多く見掛けます

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(上写真)湖畔のヤマツツジが満開でした🌸

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(上写真)夕方にはモンカゲロウのスピナーフォールを目にする事が出来ました

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(上写真)美蝉に出たブラウントラウト(46cm)。2度のミスバイト後のストライクでした!

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(上写真)この時期はこの色味の強いブラウンが一番大好きです!

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11 years ago

春の芦ノ湖 サイトでミノーイング 2014

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 今回はワカサギの接岸が依然ピークを迎えているという5月中旬の芦ノ湖に出掛けてきました。本格的な春の訪れに湖の状況も大分変ってきているようす。水辺に沢山のワカサギが見られる状況はこれまでとあまり変わりはありませんが、傷ついた個体 或いはやせ細って動きの弱々しい個体が多くなった状況を見ると、彼らの産卵行動がいよいよ終盤戦であることが窺い知れました。

そして彼らの動向に合わせるかのようにトラウトたちの動きにも次第に変化が現れ、前回まで通用した釣り方が今回はまったく効かないといった状況をこのところ毎回味わっている様な気がします。 そんな感じでなかなか思い通りには行かないけれど、フィールドの変化を直接肌で感じられる今の状況に幸せを感じる2014年の春でした。

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この日使用したタックルは、ロッド:TLB-83DT ラグレスボロンにラインはPE 0.8号(12lb)+フロロ・リーダー 10lb の組み合わせ。使用したルアーは前回と同様にパニッシュ85Fを選択しました。これを当日の魚の状況に合わせて手を変え品を変えて広くポイントを探って行きました。 今回も狙う相手はワカサギを求めて浅瀬をウロウロしている個体。彼らの回遊コースを見極めて、最も狙いやすい地点まで静かに移動した後は、一本の杭となって相手がやって来るのをただひたすらに待ちました。そして運良く魚が回ってきたらまずは相手が向かう進行方向先から僅かに狙いをずらしてルアーをキャスト! 相手の視界ギリギリのラインをイメージしてストレートリトリーブで魚の反応を窺いました。 ルアーを見た途端に急いで逃げてゆくようであれば、それ以上深追いはせずに次の機会を待ちました。相手が待ってましたとばかりにルアー目掛けて突進してくるようであれば、それはもういう事なし! ですが相手は百戦錬磨の兵たちです。シーズン初期ならまだしも、フィッシングプレッシャーが相当に掛かった今の状況に於いてはそんな個体などめったにお目に掛かれるものではありませんでした。

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それでもルアーに対してちょっとでも興味を示す個体がいたならまずは大成功! 相手の姿と去って行った方向をしっかりと目に焼き付けました。 恐らく彼らは一日のうちで同じコースを何度も行き来を繰り返している筈。 再び目の前に現れたら先程の反省を活かして再度アプローチを行いました。 (これならどうよ!!) いくら寛容な相手でも、二度も三度も変なアプローチで迫ってこられたらさすがに興も覚めてしまったのでしょう。そのうち見向きもされなくなってしまいましたorz...。 恐らく普通のフィールドなら、この折角のチャンスをモノに出来なかった時点でこの日の釣りは終了です。ところがこれで終了とならなかったのが今シーズンの芦ノ湖の凄さでした! トライ&エラーの結果、相手をスレさせてしまっても、やる気のある別の個体がまた相手をしてくれるのですからほんと驚きです!この漁場の豊かさには感動すら覚えました。

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私の入ったポイントだけがたまたま凄かったのか?或いは今年だけの幸運な出来事だったのか? 普段通いなれていないフィールドのため、実際どうなのかはよく分かりませんが、地元漁協さんをはじめ地域の人たちの活動を知るにつけ、これがきっと今現在の芦ノ湖の実力なんだろうなと感じています。 芦ノ湖 ほんといい魚たちが育っています! また来年訪れるのが楽しみなフィールドです。

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〇 使用タックル

ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb(MORRIS) スナップ: クイックロックスナップ #2(SMITH) ルアー : パニッシュ85F、70F(SMITH)       チェリーブラッドMD75(SMITH)       AR-SS Minnow(SMITH) ネット : チェリーネット サツキ(SMITH)


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10 years ago

豊満ボディ♡な芦ノ湖ブラウン(備忘録)-2015.04.04-

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この体高&幅広の魚がずっと欲しかったんです! ワカサギを鱈腹喰って、まさにお腹ははち切れんばかり 芦ノ湖、本当にいい魚たちが育っていますね!!

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(上写真)芦ノ湖のブラウントラウト。チェリーブラッドLL70Sの表層ただ巻きにて。

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(上写真)日没直後に来てくれました!


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5 years ago

中禅寺湖 蝉ブラの釣り ラスト釣行(備忘録)-2019.06.25-

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今回も先日リリースされたばかりのロッド・イルフロッソ(TILF-72)と蝉ルアー・大美蝉(ダイビセン)を携えて中禅寺湖に出掛けてきました。 夏至を過ぎ、ハルゼミの鳴き声もほぼ聞こえなくなってしまいましたが、蝉を食べたいという捕食欲求の高いブラウンは依然として湖岸線近くをウロツイテいるようでした。

ですがこの状況も梅雨が明けて水温がさらに上昇してしまうと、直ぐに終わってしまうものと思われます。梅雨明け前の今がラスト・チャンスなのかも知れません!

【使用タックル】 ⚫︎ロッド : イル・フロッソ TILF-72 (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ルアー :    大美蝉(ダイビセン) (SMITH) ※ フック交換実施    ※ ラインはスプリットリング(後付け)を介して接続 ⚫︎フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 4B (SMITH)    ※ バーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ サクラ (SMITH)

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(上写真)この日も現着はam8:00過ぎ。蝉ブラの釣りの朝は遅いので身体が楽で助かります(*'▽')/

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(上写真)この日も小型のレインボートラウトからスタート🌈

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(上写真)日中の表層水温は16℃前後

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(上写真)回遊ものと思しきブラウントラウト(大美蝉 No.29 ゴーストハルゼミGLにて)。この後、遊覧船の引き波にさらわれてしまいました(涙)

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(上写真)沖のブレイク沿いを探っている最中に出てくれました。飛距離が出る大美蝉ならではの嬉しい釣果でした!

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(上写真)この日も国道側の目ぼしいポイントをランガンして行きました

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(上写真)沖にブレイクを控えたシャローエリアで出たブラウントラウト(59cm)大美蝉 No.31 ハルゼミショートにて

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(上写真)居着きのものらしく色味の濃い個体でした

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(上写真)魚体がとても太く、しっかり餌を食べられているようです

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(上写真)尾鰭もパーフェクト

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7 years ago

中禅寺湖 今季最後の蝉活(備忘録)-2017.06.30-

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週末の中禅寺湖。 6月も最終日を迎え、春蝉の釣りもさすがに旬は過ぎてしまったといった感じでした。名残惜しいけれど今シーズンの蝉活も今回をもって終了です! 最後もバラシで終了するなど、毎度 気分良くは帰らせてはくれませんでしたが、それでもとても楽しかった2017年の春蝉シーズンでした。

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(上写真)明智平ロープウェイのりば からの眺め。第一いろは坂(下り)のつづら折りが見えます。今回も日が昇ってからいろは坂を登りました

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(上写真)梅雨の朝

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(上写真)今回も山側に入りました

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(上写真)日中の表層水温は16℃台

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(上写真)頼みの風ですがなかなか吹いてくれません。なので魚がよく見えました

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(上写真)シルバーメタリックのブラウントラウト(55cm)。回遊個体でしょうか、凄い引きと高いジャンプを何度も披露してくれました!

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(上写真)この日唯一の魚でした

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(上写真)この色味の個体は久しぶりに見た気がします

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(上写真)尾鰭も完璧でした

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(上写真)使用したルアーは美蝉(ビセン) No.29 ゴーストハルゼミGL

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(上写真)梅雨真っ盛り☔

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(上写真)今シーズンの蝉活終了です

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11 years ago

ハイシーズンの中禅寺湖へ 2013

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春のワカサギ接岸に合わせて熱くなるトラウトのシャローゲーム! 楽しめるポイントと期間がある程度限られてくる事もあり、一か所のポイントに多くのアングラーが集中して、中々思い通りの釣りが出来ないなんて言うことがよくあります。そしてこの日も私はポイント難民...(涙)

こんなどうしようもない時は気持ちを切り換えて別のエリアへポイント移動です。 もともと急深の駆け上がりマニアを自称する私にとっては、シャローエリアに入る方がむしろ稀な事ですから、いつものやり慣れたポイントへ戻るだけの事です。そんな訳で今回は、6月初旬の中禅寺湖でいつものディープエリアでいつもの釣りを楽しんできました。

今回私が入ったポイントは足元から一気に急深の駆け上がりが続くドン深のエリア。シャローエリアの賑わいとは対照的に、目に見える範囲内の釣り人の数は私を含めて数名程度といった感じでした。そして数はとてもまばらでしたが、こちらでも接岸するワカサギの姿をちらほら見つけることが出来ました。 それならばと、まずはシャローエリアと同様にチェリーブラッドLL70Sで表層レンジから探りました。但し、今回は沖に向かってではなく、岸際から竿一本分くらいのラインを岸と並行となるようにトレースして探りを入れました。すると僅か数投目でいきなりのヒット! ですがこれはラインの弛みが大きく、有効なアワセを加えることが出来なかったため、フッキングの直後に直ぐに外れてしまいました。朝一にありがちなとても初歩的なミス。ジャンプした魚のシルエットがそれほど大きくなかったのがせめてもの救いでした。そしてそれ以降は沖の方へも探る範囲を広げてみましたが、期待に反して魚からのコンタクトはありませんでした。 そして次はいよいよディープレンジを探ります。使用したタックルはロッド:IBXX-87BSP インターボロンXX(別名、中禅寺湖ボトムフィッシングスペシャル)に PE 1.0号(16lb)の組み合わせ。ルアーはヘブンの16g で カラーは#4 GGG(G)メタリック・グリーンゴールドを使用しました。このカラーは私の中では当たり外れが大きいという認識があるのですが、もし当たった時には良い釣りが出来ることが多いので、ついつい試してみたくなるカラーなのでありました。 そしていざ男体山の方角へ向けて大遠投! 小口径のKガイドとPEラインとの相性は抜群です。何といっても糸抜けが非常にスムース。そしてこの事が影響しているのでしょうが、高い飛距離を毎回安定して投げることが出来ました。そして8.7ftという少し長めに感じるロッドレングスと、ブランクスの持つ強めのパワーが、深場でのヘビーウェイト・スプーンの操作をよりコンパクトに、より少ない力でコントロールする事を可能にしてくれました。釣り人はそのお陰で、遠くの魚が出す僅かなアタリに集中する事が出来るのでした。 (きたっ!) 着底はさせずに湖底を僅かに切るラインをリフト&フォールで丁寧に誘っている最中での明確なバイトでした。これは完全に後付けされたモノですが、魚に誘いを掛けている時のルアーの動き、そしてそれに喰らいつく魚の姿、さらにフッキング後に相手が見せる抵抗のようす等々。これら一連の動作がまるで実際に水中で見てきたかの様に頭の中で再現されました。それほど理想的なフッキングとやり取りだったと言うことです! 相手はやはりレイクトラウトでした。細かな斑点がやけに目立つ、いかにもディープエリアの魚らしい黒味がかった恰幅のいい個体でした。

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(上写真) ディープエリアで釣れたレイクトラウト

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(上写真) ヘブン 16g GGG(G)カラーにて

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(上写真) その後、同じポイントで釣れた色味の全く異なるレイクトラウト

そしてこの後も同じポイントを探り続けました。さすがハイシーズンと言ったところでしょうか、静かにウェーディングをしていると、ほんの数メートル先の目の前をレイクトラウトやレインボーなどがウロウロウロウロと行ったり来たりを繰り返しています。私の腕ではあまり釣れる気はしませんでしたが、ここでルアーをフローティングミノーのパニッシュ85Fに付け替え、慣れないミノーイングに挑戦してみました。同じミノーでもリップレスミノーを使ったただ巻きならばそれなりの自信はあるのですが、相手が使い慣れないリップ付きのミノーとなると話はまったく別でした。 ここで前回ご一緒させてもらったスミス・スタッフさんが行っていたミノー操作を思い返しました。 (確かこんな感じだったよなぁ...) グリッ...グリッ...グリグリッ...。彼が何度も魚を掛けていたあの動きを真似しようとすればするほど、何かこうとても嘘臭いアクションになっている事が自分でもよく分かりました。ですがこんなアクションでも続けてみるものですね。注視していた水面が一瞬盛り上がったと思った次の瞬間、握りしめていたロッドにえも言われぬ心地よい感触が伝わって来ました。(やった!!) まさかこんなにも早く自分の操るミノーに喰ってくるなんて思いもしませんでした。あまりに突然の出来事でかなり動揺しましたが、それでも何とか無事にランディングに成功! 相手は少し茶色味がかった中々良いサイズのレイクトラウトでした。

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(上写真) 表層のミノーイングで出たレイクトラウト

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(上写真) パニッシュ85F(キャンベルオリカラ)にて

はやくも時刻はお昼少し前。この時間になっても相変わらず目の前には何匹ものトラウトたちの姿を確認する事が出来ました。もしこのまま釣りを続けていたら、いったいこの後どうなってただろう?と妄想は大きく膨らみましたが、この日は残念ながらここでストップフィッシング。後ろ髪を引かれる思いで水辺をあとにしたのでした。

〇 使用タックル

<タックル①> ロッド : IBXX-87BSP インターボロンXX(ボトムフィッシングスペシャル) (SMITH) リール : 13 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb (MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2 (SMITH) ルアー : ヘブン 16g (SMITH)       メタルミノー (SMITH) フック : シュアーフック Wトラウト 7G、8G (SMITH)       ※ バーブは潰してあります ネット : チェリーネット・サツキ (SMITH)

<タックル②> ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2 (SMITH) ルアー : パニッシュ85F(キャンベルオリカラ) (SMITH)       チェリーブラッドLL70S (SMITH)       ※ シングル・バーブレスフックに換装。テイル側に1本のみ       トラウティンサージャー 6cm (SMITH) フック : シュアーフック       チェリーブラッドLL70S用 Wトラウトタテアイ 6B (SMITH)       トラウティンサージャー用 Wトラウトタテアイ 5B (SMITH)       ※ どちらもバーブは潰してあります ネット : チェリーネット・サツキ (SMITH)


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11 years ago

蝉ブラを求めて初夏の中禅寺湖へ 2013

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6月後半のある日、私は中禅寺湖に来ていました。朝一のおよそ3時間、いつもの釣りを展開するも魚からの反応は一切なし。日頃の寝不足も手伝ってか朝8時には湖畔でひとり爆睡しておりました。 2時間ほど寝ていたのでしょうか。急に降り出した雨音にふと目覚めると、同行者のスミス・スタッフさんが水辺でなにやら怪しげな行動をしています。

『さっき、蝉でブラウンが釣れましたよ!』 まぁ、時期的にそんなこともあるのだろうと座ったまま寝起きの頭でその姿をボーっと眺めます(=_=) ラインが水面を叩かない様にするための配慮でしょうか、ロッドティップを高く掲げて小刻みに連続シェイクを繰り返しています。そしてそれと同時にゆっくりとリーリングも行っており、どうやら水面で羽をバタつかせて移動する溺れた蝉を演出している様子です。そしてこれを眺めること数分ほど、突如水面が割れて難なく2匹目のブラウンを掛けているではないですか! (えっ、ウソでしょ!!) この様子を見て私の眠気も完全に吹き飛びました。 モノホンの蝉には何ら反応を示さないのに、彼が操る蝉にはガボガボと反応するその状況を見て、急遽 蝉セミナーを開催してもらいました。 蝉ルアーである美蝉(ビセン)をひとつ分けてもらい、半信半疑で教わったアクションを試しました...。すると美蝉(ビセン)の下からすーっと黄色い影が急速浮上、そのまま美蝉(ビセン)をパクリ! 残念ながらこれはミスバイトに終わりましたが、そのアクションの実力はその後直ぐに証明される事になりました。 ただひたすらに魚が来るのを待つだけという受け身のイメージの強かった蝉パターンの釣りでしたが、この日を境に考えがガラっと一変しました。 美蝉(ビセン)を使った蝉パターンの釣り! これはホント病みつきになりそうです。

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この日2匹目となるスミス・スタッフさんの釣果

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蝉セミナーを受けた直後の私にもレインボーが反応。ヤバイこれは楽しいぞ!

~ その約1週間後 ~ (このタイミングを逃したらきっと後はないぞ!) そんな行きたいという衝動をどうにも抑える事が出来ず、この日もまた中禅寺湖に来てしまいました。案の定の病みつきです(汗)! 夜半から降り続いていた雨も漸くあがり、雲間から時折太陽が顔を覗かせる様になったam8:00過ぎになって、魚の活性が上がり始めました。 行き摺りのフレッシュな個体なのでしょうか、進行方向のちょい先に美蝉(ビセン)を放り込んでやると、レインボーが勢い込んでやって来ては何の躊躇いもなくこれをバクついて行きました。きっと頭の中はもう蝉の事でいっぱいなのでしょうね!

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そして今回のメインターゲットであるブラウンですが、連日のようにアングラーから叩かれているらしく、レインボーの様には素直に反応してくれません。興味があって直ぐ近くまではやって来るのですが、ルアーを見切ってしまいハイさようなら。そこで見切られないよう美蝉(ビセン)を激しくバタつかせながら水面を移動させてやると、下からバクっ! 実際にこんな動きをしている蝉など見た事は無いのですが、スタッフさんの言う様に確かにこの動きは効果があるようです。

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夏至も過ぎ、春蝉の鳴き声も大分弱々しくなってきました。この釣りが成立するのもあと僅かなのかも知れません。

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〇 使用タックル

ロット : TLB-83DT ラグレス・ボロン (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー:TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) ルアー : 美蝉(ビセン) (SMITH) フック : スミスシュアーフック Wトラウトタテアイ 5B (SMITH)       ※ テイル側のみフックを換装。バーブは潰してあります ネット : チェリーネット サツキ (SMITH)

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10 years ago

中禅寺湖釣行(備忘録) -20150516-

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今シーズン2回目の中禅寺湖。 数&サイズこそ出ませんでしたが、美鱒たちが相手をしてくれました。

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(上写真)暑くもなく寒くもなく、今が一番いい時期ですね!

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(上写真)早くもハルゼミが出ておりました!

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(上写真)岸際は沢山のワカサギたちで溢れかえっていました!

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(上写真)日中の表層水温は10℃。まさにベストです。

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(上写真)今シーズンの初レイク! パニッシュ85Fにて

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(上写真)レイクトラウト

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(上写真)真っ昼間に出てくれた美形のレインボートラウト。パニッシュ85Fにて

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(上写真)鰭ピンの尾びれ


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13 years ago

中禅寺湖釣行 -20120527-

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 今回は未だヒメマスが好調だとの情報を聞きつけ、5月末の中禅寺湖に出掛けてきました。専ら山側での釣りを楽しむ機会の多かった私にとって、ヒメマスの釣りシーズンと言ったら、解禁~5月初旬ぐらい迄のごく短い期間。さらに釣れる時間帯も朝一から午前7:00くらい迄とあっという間で、日中は難しくなるからと比較的釣り易いレイクトラウト狙いの釣りにシフトしたりするのが私の中での常でした。

ところが今年の国道側では、もう直ぐ6月を迎えようというのに未だヒメマスが好調で、いわゆる ”祭り” と呼ばれる状態が続いていました。最盛期には日中だろうがドピーカンだろうが魚っ気が常に感じられ、自身の釣りの腕が上がったんじゃないか? と勘違いする程にとにかく良く釣れました。私が知らないだけで国道側ではごく当たり前の例年通りの出来事なのかも知れませんが、私にとってはかなり衝撃的な出来事でした。

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この日入ったポイントは釣り可能エリアのほぼ中間地点。先行者の居ない場所を探し回ってようやく辿り着いたポイントでした。 そこは湖底図の示すところによると見渡す限りの遠浅の地形が続いている様子。実際に探ってみた感じでも、非常に傾斜の緩い地形が続いており、私の大好きな急深のカケアガリは射程圏内の遥か向こうといった感じでした。 もしこんな遠浅の地形で積極的に湖底付近を探ろうものなら、ラインが岩に擦れて直ぐに高切れしてしまうのはきっと間違いないでしょう。全てPEラインで構成されている私のタックルでは怖くてとても手が出せるようなポイントではありませんでした。 このように遠浅エリアの表~中層域を中心に探る機会が多くなった今年の中禅寺湖に於いて、私が使用するルアーも必然的にこれらレンジを効率的に探れるものが中心となって行きました。 スミス製品の中には、これら条件を満たすルアーがいくつかありますが、この日も真っ先に頭に浮かんだルアーはやはりトラウティンサージャーでした。 遠浅或いはどん深などのエリアを問わず、シーズン初期のヒメマスやホンマス狙いのキャスティングゲームでは必ずと言っていいほど出番の多いルアーとなっています。 今現在、トラウティンサージャーにはサイズやウエイトの違いで4種類のラインナップが用意されていますが、その中で私が最も使用しているのは 6cm(7g)と8cm(13g)の2種類となっています。 朝一など、とりあえず状況を探りたいといった場合にはまずは6cmサイズを選択しますが、広範囲を手返し良く探りたい、或いは向かい風が強くて6cmではキャストが難しいといった場面に於いては8cmサイズをそれぞれ使い分けるようにしています。 この日は周囲に3~5cm程のワカサギの姿を沢山目にすることが出来たため、迷うことなく6cmサイズからスタートすることにしました。

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キャスト後は糸フケを取って出来るだけラインが一直線となるようにメンディング作業を行いました。強風下ではなかなか思うようには行きませんが、これをしっかりやっておかないといざという時に貴重なバイトをものにすることが出来なくなってしまいます。 これを手早く済ませたら、次はラインテンションを保ったまま 1・2・3・・・・とカウントを刻みました。 このテンションフォールに於いてトラウティンサージャーは小刻みなバイブレーション・アクションを繰り返しながら水平姿勢でゆっくりと沈下してゆきます。これが特にヒメマスに対しては強烈にアピールしているものと感じています。 そして前回もそうでしたが、この日もまずはカウント10のレンジから様子を探ってみることにしました。魚の活性が高い場合などはこのフォールの際にも喰ってくる事があるため、念のためラインの動きにも気を配るようにしています。そして必要な数をカウントしたら、次はリーリングを開始します。 巻きスピードは状況により色々と変えるようにしていますが、私の中ではスタンダードとなる凡そ1~2回転/秒(2500番ノーマルギアのスピニング使用)というスピードから始めることにしました。 極力一定の巻きスピードで10回ハンドルを回したら、リーリングする手を止めてテンションフォールでカウント3~5を刻みます(これで1セット)。この後はこの巻いては止めてをただひたすらに繰り返してルアーが竿先の視界に入ってくるまで丁寧にやり切るようにしています。 もし、ルアー回収の際にフックに藻が掛かってきたり、或いは明らかに湖底を擦ってしまっているなと感じた場合には、探っているレンジが少し深すぎるのかも知れません。根掛かりによるルアーロストは絶対に避けたいですので、フォール時のカウント数を調整するか、或いはルアーサイズ(ウエイト)を変更するなどして対応するようにしています。 もちろん、これら内容は私の中でのごく標準的な探り方の一例であって、釣り方を限定するようなものではありません。ハンドルの巻き回数を減らして、途中もっと頻繁にフォールを挟んだりすることもあれば、逆に途中でまったくフォールを挟まないただ巻きのみなんて事も度々あります。これは巻きスピードに関しても同様で、とにかく固定観念にとらわれずにその時の魚の状況に合わせて臨機応変に対応するように心掛けています。

前回同様、この日も多くのヒメマスたちが岸寄りしているらしく、am9:00の釣り開始の直後から直ぐに反応がありました。トラウティンサージャーは引き抵抗が大変小さなルアーなだけにアタリは非常に明確でした。手元に伝わって来る時のあの『ゴンッ!』という感触は何度味わってもほんと良いものです! しかし最初の首振りの直後にまさかのポロリ。その日の釣果を占う意味でとても大事な最初の一匹。単に験を担いでいるだけですが、いきなりテンションがダダ落ちです。その後もまた直ぐにヒメマスとおぼしき魚が針掛かりするのですが、すんでのところでまたもやポロリ。 そしてこの後も私のポロリ病は治まることなく、あろうことかまさかの6連続ポロリを記録してしまいました。 これが往年の人気TV番組ならお父さんたちはもう大喜び!といったところなのでしょうが、こちらのポロリはただただ精神を削るだけでした。 結局、この日私が最初の魚を手にすることが出来たのは、釣り開始から2時間以上が経過してからの事でした。あれだけの数の魚を掛けているというのに、このストレスとこの疲労感はいったいなんでしょう!? ヒメマス釣りでバラシはつきものとは言いますが、さすがにこの日はひどすぎました。 その後、フックサイズによるものなのか?今ひとつその理由はよく分かりませんが、何気に行ったトラウティンサージャーのサイズアップ(6cm → 8cmへ変更)が奏功するかたちで午後のバラシは激減しました。 釣りは本当に奥が深く、いつまで経っても興味が尽きないものですね!

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このレポートを書いている6月下旬に於いてヒメマス祭りは既に終了。国道側はまさに祭りのあとの静けさといった感じとなっています。 このため今シーズンはさすがにもう厳しいですが、来シーズン『岸からヒメマスが釣れ始めたよ!』といった情報が入ったら、ぜひトラウティンサージャー数個を携えて現地へと足を運んでみて下さい。 (こんな小さな引き抵抗のルアーで本当に釣れるのか?) 最初の一匹を手にするまではそんな不安で気持ちが大きく揺らぐかも知れませんが(実際、私がそうでした)、そこはぐっと堪えて諦めずにキャストし続けてみて下さい。きっと記憶に残る素晴らしい一匹に出会えると思いますから。

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〇 使用タックル

ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 8lb(MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2(SMITH) ルアー : トラウティンサージャー 6cm、8cm(SMITH)       チェリーブラッドLL70S(SMITH)       ※ シングルフックに換装。テイル側に1本のみ フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 6G(SMITH)       ※ バーブは潰してあります

  • mizube-japan
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トラウトルアーフィッシングの備忘録

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